静岡県内でユニバーサルツーリズム(UDツーリズム)に取り組む事業者らは7日、連絡組織「静岡県ユニバーサルツーリズム推進連絡会」を設立した。事業者同士での連携を深めることで、同県内でのUDツーリズムのソフト整備、普及などを目指すもの。静岡県の支援も受けながら、障がい者や今後増加するだろう高齢者の旅行ニーズにもこたえうる態勢づくりを進める考えだ。
同県内では近年、UDツアーに取り組む中小の旅行事業者や団体が増加。ニーズの高まるUDツーリズムを後押ししたい県の助言を受けて、関連する10事業者、団体による連絡会の設立に至った。
総会などの定例行事や会費の徴収は行わず、会員間の連絡、調整による、バリアフリー対応施設や対応交通事業者に関する情報、コネクション、ノウハウの共有が主な活動内容。新規入会も積極的に受け付ける。
同連絡会に対し静岡県は、ニューツーリズム推進事業補助金を活用しUDツーリズム商品の企画造成費などに対する財政支援を行う。催行ツアーについても、観光担当部局だけでなく福祉担当部局からも、高齢者や障がい者向けに告知する。
同県観光政策課では「県下の取り組みをつなげる組織は全国的にも珍しい」として、同連絡の設立を契機としたUDツーリズムの機運醸成に期待する。
7日に開かれた会合